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鳥獣害対策へ「青パパイア」レシピ考案し消費者にPR

2025.10.27
JAはだの(神奈川県)

 神奈川県のJAはだのは、秦野市を事業区域に活動しています。同市は県西部に位置し、豊かな自然と温暖な気候を生かして、米や青果物、花きなどが栽培されています。

 JAは2021年、青パパイアを導入しました。青パパイアはあくが強く、鳥獣による食害に遭いにくい作物です。病害虫も付きにくく、栽培管理が容易な点も利点として挙げられます。

 現在、同年に設立した「JAはだの青パパイヤ研究会」に所属する15人の生産者を中心に約60aで栽培しています。9月からJAはだの農産物直売所「はだのじばさんず」などへの出荷が始まり、11月下旬まで続く予定です。

青パパイアの生育を確認する研究会の
足立真弘会長
JAはだの農産物直売所 「はだのじばさんず」の売り場

苗の確保から販売まで 生産者と共に生産振興

 同研究会では、苗の配布と圃場(ほじょう)巡回を実施しています。導入当初は苗の入手方法が課題でしたが、市内で野菜苗を生産する農家に育苗を委託することで解決しました。毎年5月ごろに苗を配布し、今年は「ゴールデン」をはじめとした4品種542本を配布。7月下旬には、研究会会員と県農業技術センター、JA職員で圃場を巡回し、生育状況などを確認しました。

女性部と連携して販促 学校給食のメニューに

 黄色く熟しフルーツとして食べるパパイアではなく、野菜として食べる青パパイアは、なじみのない消費者も多くいます。JAでは認知度向上を目指し女性部協力のもと、レシピを考案。同直売所の売り場にパパイアの看板や考案したレシピの二次元コード、調理方法のPOPを掲示し、消費者にPRしています。市内の学校給食に取り入れられるなど活用の幅も広がっています。

 今後も、JA、生産者が一体となって青パパイアの認知度向上・販路拡大に取り組んでいきます。

女性部が考案した「青パパイアの生春巻き」

JAはだの(神奈川県)

  2025年2月末日現在
正組合員数 2606人
准組合員数 1万1491
職員数 184人
販売品取扱高 18億1千万円
購買品取扱高 32億3千万円
貯金残高 2373億7千万円
長期共済保有高 3823億6千万円
主な農畜産物

ラッカセイ、バラ、小菊、カーネーション、トマト、キュウリ、イチゴ、米

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