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耕種資材部

「バンカーシート」に農林水産技術会議会長賞

天敵保護資材の開発·普及で農林水産研究開発功績者表彰

 全農が取り扱う天敵保護資材「バンカーシート」の開発・普及に関する取り組みが、農林水産省と(公社)農林水産・食品産業技術振興協会が実施する2022年度民間部門「農林水産研究開発功績者表彰」で、優れた功績を挙げたとして農林水産技術会議会長賞を受賞し表彰されました。


 ハダニやアザミウマなどの微小害虫類は薬剤抵抗性を発達させやすいため、化学合成農薬に依存しない総合的病害虫管理の確立が求められています。中核技術として天敵利用が期待されますが、天敵の放飼タイミングの難しさや経費面の負担が課題となっています。

 「バンカーシート」は、天敵(スワルスキーカブリダニ、ミヤコカブリダニのパック製剤)と組み合わせて利用し、天敵の増殖に適した環境を提供する技術です。このことにより、天敵の使いやすさが向上し、天敵を利用した防除体系の導入が容易になったことが評価されました。

 17年から販売を開始した同商品は、施設野菜・果樹(キュウリ、ナス、イチゴ、ミカン、ブドウ、マンゴーなど)の栽培で普及が進んでいます。

 全農はこれからも、天敵利用の普及を通じて持続可能な食料システム構築に貢献していきます。

イチゴ高設栽培での「バンカーシート」の利用
イチゴ高設栽培での「バンカーシート」の利用
 

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